・飲食・料理・暮らし関係の企画やデザインを制作している方
・広告・書籍雑誌・ウェブメディアのコンテンツなどに、
食べ物の画像を使用したい方
・レシピなどにイラストを使用してみたいけれど、
『写真の方がよいのでは?』との意見もあって迷っている方
・食べ物写真と食べ物イラストの使い分け方を知りたい方
本ページではそんな方向けに、「写真ではなく、イラストを使用すること」のメリット及び使用例などのアイディアをまとめてみました。
皆様のコンテンツ作りのヒントになれば幸いです。
ちなみに筆者は、食べ物イラストを描くことが好きなイラストレーターです。
どんな使用目的や媒体であれば食べ物イラストが活きるのか、
良さを発揮できるのはどんな場面か、日頃考えています。
今回の記事は、そういった自分なりの考えを書き出してまとめたものです。
食べ物画像、写真かイラストどちらにする?比較一覧
思いついたものをざっと一覧にしました。
(写真とイラストで量に偏りがあるのは悪しからずご了承ください;)
写真 | イラスト | |
---|---|---|
メリット | ・実物の安心感。安全性。 ・盛り付け、テーブルコーディネート、フードスタイリング、店内の雰囲気などをアピールできる。 ・こまめに気軽に発信できる。 | ・ブランディング、差別化ができる。 ・視覚的にインパクトを与えられる。目を惹く。記憶に残りやすい。 ・特別感、おしゃれ、華やかさなどを演出できる。 ・エンターテインメント性を高められる。楽しさを演出できる。 |
デメリット | ・美味しそうにセッティングや撮影をするのには技術が必要。 ・撮影を依頼する場合は、お金がかかる。(著作権や利用可能範囲などの制約が発生する。) ・差別化が難しい。 盛り付けや飾りつけなど、見た目に工夫が必要。 | ・イラストの制作に時間がかかる。 ・制作を依頼する場合は、お金がかかる。(著作権や利用可能範囲などの制約が発生する。) ・イラストのみだと不安に思われる可能性もある。写真や実物も同時に見せる工夫が必要。 |
使用例 | ・レシピ(完成品) ・書籍 ・パッケージ ・SNS (日々の情報発信) ・Webサイト (メニューや商品紹介ページ) ・CM (差別化の工夫が必要) | ・レシピ (作り方、調理過程、製造工程、内部構造、断面の解説、カットイラストなど。特別感の演出) ・書籍 (健康、食育、エッセイ、小説や読み物など) ・パッケージ (嗜好品) (プレゼント向け商品) (パーティー向け商品) (暮らしを豊かにするもの) (美容品化粧品。果物等食品をモチーフとした商品など) ・SNS (イベント、企画、キャンペーン) ・Webサイト (トップページやコラム記事) ・CM |
使用例(ポイント) | ・実物を見せたい時 ・周囲の環境をアピールしたい時 ・オープンしたてや発売したての時 ・食べ物の見た目を一新した時 ・知名度や差別化できる特徴が、既にある時 | ・イメージや世界観、ストーリーが重視される時 ・暮らしを豊かにする食べ物 ・子ども向けのもの ・女性向けのもの ・新規顧客を開拓したい時 ・話題性を狙いたい時 |
食べ物写真の特徴
食べ物画像では、写真の方が多数派で定番かと思います。
イラストを使用するメリットの紹介の前に、写真の良さについても考えてみます。
見る人に安心感を与えられる。
食べたいかどうか判断するには、やはりまず実物を見たいものだと思います。
SNSやグルメサイトなどでも、写真は重要な判断材料になると思います。
実物の魅力&空間(店内などの環境)をアピールできる。
工夫の仕方は色々ありそうです。
魅力的な盛りつけ、色、焼き加減、フードスタイリングやテーブルコーディネート、飾りつけ、インテリアデザイン、照明やその場の雰囲気など・・・
気軽に発信できる。
日々のメニュー・食材・期間限定品など、こまめに発信したい内容の場合、
手持ちのデジカメやスマホですぐ撮影できることは大きなメリットです。
食べ物イラストの特徴
一般的に写真が多く使われているからこそ、差別化をしたい時にはイラストがおすすめです。
ブランディング、差別化ができる。
イメージや世界観、ストーリーが重視される時にはイラストがおすすめです。
視覚的にインパクトを与えられる。目を惹く。記憶に残りやすい。
可愛い・ゆるい・クール・渋いなどのイメージ作りをする場合にも効果的です。
特別感、おしゃれ、華やかさなどを演出できる。
デザイン性のあるビジュアルを意識した、華やかなコンテンツを作りたい時には、
食べ物イラストに加えて装飾的なイラスト(植物や動物などの世界観を引き立てるもの)が使用されることもあります。
特にギフト向け・女性向け商品では、かわいらしさやおしゃれさを演出するために用いられることが多いかと思います。
また、豪華な装丁の書籍やお菓子やコーヒー系の書籍では、
写真ではなくイラストを使用することで独自性が強まり、お客様の目を惹きます。
エンターテインメント性を高められる。
レシピやイメージキャラクターにイラストを使用することで、楽しさもアピールできます。
特にお子様向けコンテンツでは、関心を持ってもらうためにイラストによって様々な工夫ができそうです。
簡単レシピ、四コマ漫画、おまけ(迷路やくじなどのゲーム、工作)など・・・
食べ物イラストの、具体的モチーフ例
イラスト化されることが多そうな食べ物関連のモチーフ例を書き出してみました。
<モチーフ>
- 食材(野菜、果物、畜産、穀物<稲・小麦>など)
- 装飾パーツ(植物や動物などの世界観を引き立てるものなど)
<媒体>
- お菓子・製菓材料
- 飲料(ジュース・コーヒー・紅茶・お酒など)
- 充実感・満足感など、気持ちの面が重視されるもの。
- 暮らしを豊かにするもの
- 「~味」「~風味」など、食材のイメージ画像を載せたい場合
- 見た目だけで味の良し悪しの判断が難しいもの
- 賞味期限が長いもの
- 暮らしを豊かにするもの
食べ物イラストの、デメリット・注意点
お弁当やお惣菜、生鮮食品など、食べ物の状態を売り場で見て判断したい商品の場合、
実物が見えないと不安に思われる可能性もありそうですね。
また、グルメサイトやSNSを見てお店に行くか検討している方のために、
写真や実物も同時に見せる工夫が必要かと思います。
食べ物写真+食べ物イラスト 両方を活用する
「食べ物は写真でアピールしたい」
「競合との差別化もしたい」
「商品独自の世界観を表現してほしい」
そんな場合は、写真とイラストの両方を活用するのはいかがでしょうか。
料理以外の装飾部分でイラストを使用すれば、独自の世界観の表現も可能です。
まとめ
以上、食べ物関連のコンテンツでのイラスト&写真の使い方についてのアイディアを書き出してみました。
読んでくださった方のヒントになれば幸いです。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
カテゴリ別 制作例
イラスト・アニメ制作のご依頼をご検討中のお客様へ
イラスト資料(PDF版ポートフォリオ)をご用意しております。
ごゆっくりご検討ください。